【2019年10月10日】日本印刷技術協会(JAGAT)は9月20日(金)に『JAGAT印刷産業経営動向調査2019』[2018年度印刷産業経営力調査報告書]を発刊した。
同書は41回を数える調査報告書で、経営者や経営幹部に、経営指標、戦略、設備・サービスの最新データを提供するもの。平均的な印刷会社の経営戦略、業績良好な印刷会社の経営戦略などが分かる。
調査概要
調査では125社(回答率22.1%)が解答した。
調査回答社の平均規模は従業員数112人、売上高23億円だった。
設問では、マーケティングの項目を一新したほかに、外国人労働者の採用状況、RPAの導入状況など新たな設問を追加した。
売上高は0.7%減で4年連続の減少、売上高経常利益率は9年ぶりの1%台に低下して1.9%だった。
1人当りの売上高は1779万円、1人当りの加工高は876万円、1人当りの人件費は515万円でそれぞれ3年ぶりに上昇した。
業績上位企業の経営戦略では、営業面では新市場を重視し、BPOなど必ずしも印刷に依存しないビジネスモデルを目指している。生産面では多能工化・標準化・時間短縮を重視している。
売上高対策としては差別化、デジタルメディアとの組合せが重視される傾向。設備投資は「前期より大幅に減らす」が5.6%から9.6%へ、「前期よりやや減らす」が12.0%から18.4%へそれぞれ増加し、設備投資意欲の減退傾向が明確になった。
近年はものづくり補助金など助成金の後押しもあって設備投資は活発でしたが、今回調査では一段落となっている。
本書の目次
1.2018年度印刷会社の経営動向
(1)経営動向の概況
(2)経営動向指標
2.印刷会社の業績と経営戦略
(1)業績と経営戦略の概況
(2)経営戦略
3.印刷会社の設備動向
(1)設備動向の概況
(2)印刷設備の保有状況、導入・廃棄意向
(3)新技術/システム、サービスの導入意向
4.参考資料
(1)セグメント別経営指標:単純平均値
(2)セグメント別経営指標:加重平均値
(3)月次実績:各種前年比推移
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