【2019年10月29日】大日本印刷(DNP)はこのほど、包装業界で世界的に伝統のある「The Packaging Innovation Awards」で、DNP機能性フィルム複合型PETボトル「Complex Bottle(コンプレックスボトル)」で最高賞の「Diamond Award」を受賞した。
日本企業による最高賞の受賞は、1995年以来2例目。
10月21日に開催された受賞式の様子。盾を受け取るDNPテクノパックの鈴木康仁社長(右から2人目)
「Complex Bottle」は、高級感があるデザインを施すことができるとともに、酸素バリア性や遮光性が付与できる点などが評価された。
The Packaging Innovation Awardsは、1986年に米国DuPont社が設立。2018年にDow社が継承した賞。審査委員会は第三者の専門家で構成されており、市販の製品や技術、プロセスを対象に「技術的進歩性」「社会的責任をともなうパッケージング」「より優れた利便性」を審査する。
2019年は、世界30ヶ国以上から過去最高となる250点近い応募があり、その中でDNP機能性フィルム複合型PETボトル「Complex Bottle」が唯一、最高賞の「Diamond Award」を受賞した。
「Diamond Award」受賞の理由
多くの飲料ボトルは、酸素等のバリア性が高く、デザインによって高級感を高められるという理由でガラスが使用されてきました。しかし、重くて破損するリスクがあり、特に使用後のガラスは収集中やリサイクルのための選別中に砕けることが多く、その欠片は他のリサイクル製品を汚染する可能性がありました。「Complex Bottle」は、酸素バリア性を持たせることもできる外層フィルムにより、ガラスのような品質や高級感のあるデザイン性を保持しながら、リサイクル可能で、軽量かつ実質的に割れない製品であることが高く評価されました。