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【この人に聞きたい!】「デジタルマイクロファクトリー構想」って何⁉ リコー 執行役員 IP事業本部 森田哲也 事業本部長

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【2019年11月25日】リコーは今年4月、「デジタルマイクロファクトリー(DMF)構想」を発表した。
この構想は、デジタルプリントによる新たなサプライチェーンの構築を目指したもので、テキスタイル、アパレル業界が持つ課題を解決する試みになるという。

今回は、リコー 執行役員 IP事業本部 事業本部長の森田哲也氏に、この新たな取り組みについて話を聞いた。

 

取り組みのきっかけ

――なぜこのような取り組みを始められたのですか
ここには一つの大きな社会問題があるからです。
アパレル・テキスタイル業界で使われる生地のアナログ捺染の排水により、水質汚染の20%が繊維業界の中から生まれています。世界の廃棄物のうち、約5%がテキスタイル関連と言われています。
こうした問題を解決したいというのが、このコンソーシアムを発足したきっかけです。

――なぜそのようなことになっているのでしょうか
アパレル・テキスタイル業界には、「生地の捺染~裁断~縫製~販売」まで、これを「川上~川中~川下」と分けているのですが、ここにさまざまな課題があります。

捺染での環境対応やコスト削減へのニーズの拡大、裁断や縫製における労働力不足などがあります。特に裁断や縫製は、中国や東南アジアなどで行うことが多いのですが、安価な労働力のある新興国で作ることにより、大量生産が加速し、これが過剰在庫につながっています。

そして、大量在庫で売れ残った商品が廃棄につながります。また、環境に関するルールが整備されていない地域で作ることにより、捺染による水質汚染につながってしまいます。
SDGsが叫ばれ、企業が社会課題の解決への貢献を求められるなか、テキスタイル業界はこの問題を避けて通れません。
そこで、先進的なデザイナーさんの間では、「テキスタイルは地産地消であるべき」という意見が出てきました。

――テキスタイルの地産地消とは初耳です
大量生産して、これを流通し、商品が売られ、大量に廃棄される。その流れは食品も繊維産業も同じです。これが地産地消であれば、必要な分をオーダーしてもらい、その分だけ作り、これを着るという流れができるのです。
ここに我々が提唱する「デジタルマイクロファクトリー」が活用できるのです。

 

デジタルマイクロファクトリーとは

――デジタルマイクロファクトリーについて具体的にお教えください
簡単に言えば、デジタルプリントの技術を使って、小規模でありながらスムーズに、生地染色から、裁断、縫製、仕上げ、そして販売流通までのバリューチェーンをコンパクトに構築することです。
捺染では製版をしなければならないため、1回に数百から数千mのプリントをしなければコストが合わないという実情がありました。

この「DMF構想」はバリューチェーンの変革で、リコーのデジタルプリンタをはじめ、デジタル機器を活用し、非常にコンパクトに反物を生産します。
また、アナログ捺染から流通、販売までのプロセスが非常に長いことに比べ、デジタルではスタートとフィニッシュを一気に縮められるのです。

――実現への課題は
特に裁断と縫製が課題ですね。
日本の縫製は非常にレベルの高いものです。
アパレル・テキスタイルのバリューチェーンの中で、必ず必要になるものですが、先進国ではその数が減っており、確保が非常に難しいのです。

――デジタルは少量生産できることが長所ですが、コストが高いという印象があります
売価は安くできると思います。生活者が注文のリスクを背負う「返品しない」という契約をすることで、廃棄分のコストがなくなるのです。しっかりと採寸し、必要な分だけ作り、運び、着ていただく、これが重要です。

 

実現へ 提携進める

――構想の進め方は
DMFはまず、主要市場である欧州、中国、日本で構想を進めていきたいと考えています。

リコーは、ドイツのRIPベンダーである「ColorGate Digital Output Solutions GmbH(カラーゲート社)」を買収しました。同社はワイドフォーマットプリンタ用のRIPソフトを開発・販売している会社。これによりリコーはテキスタイル関連のカラーマネジメントをしっかりとできる体制を整えました。

また、スウェーデンの「Coloreel(カラーリール社)」と協業し、テキスタイル向けインクジェットモジュールを開発しています。この会社は白糸にインクジェットで着色し、それを使い刺繍するというシステムを持っています。この会社の技術も活用できるようにします。

個別の技術では、顔料によるダイレクトデジタルプリントを普及させたいと考えています。顔料によるダイレクトプリントは、版はもちろん、紙も使わず、廃液も少なくて済むことから、非常に環境によく、バリューチェーンを縮めることに貢献できそうです。

しかし、これまで顔料によるダイレクトプリントはゴワゴワ感があり、生地の風合いが変わってしまうことから、カーテンやバッグなどでは採用されてきましたが、身につけるものでは避けられてきました。我々は、この問題を後工程、特にトリートメントの処理で、解決できると考えています。

――リコーの製品を使うというところに注力した場合に、パートナーは限られるのではないでしょうか
リコー製品を作っていただければ、もちろんありがたいですが、それは構想とは違ったものになります。機材は、テキスタイルを生産する各社、各ファクトリーが決めるもので、我々はその仕組みを整えるお手伝いをするだけです。リコーが基幹のソフトウェアの部分を開発しているので、これを活用していただくというのが理想です。
私自身、リコーのIT子会社で社長を務めていたので、そちら方面の知識には自信があります。

もちろん「ユーザーにメリットがあるからおすすめする」ので、それにふさわしいものを提供していければと思っています。当社はシステム全体も提供し運用しますし、システムの中の一つの機材を提供させていただく場合もあります。
さらにはその先のブランドオーナーや生活者とつなぐAPIも作っていければいいと思っています。

――このシステムに参加したユーザーは、分業に参加するのでしょうか。それとも全部をコンパクトに1社が行うのでしょうか
どちらの場合もあると想定しています。
テキスタイル業界は、前処理、染め、後処理の工程があり、これらが一定地域に集中していました。しかし、一部は淘汰されてしまいバリューチェーンが途切れ、近隣にそういった会社を見つけられない場合、前後も含めて自社に取り込む会社も出てきています。また、のぼり旗やユニフォームなどの製作では、昇華転写を使用し、裁断・縫製まで自社で行っている会社もあります。

一方で、離れた場所の別の会社と提携し、自社ではできない工程を分業していくことも、このシステムなら可能です。「1社で完結」「分業」、両方の在り方に貢献できることもデジタルを介したテキスタイルの取り組みの良いところでしょう。

――パートナー集めは始めているのですか
欧州や日本、中国で、数社声がけしており、実際に活用していただくよう具体的な話を進めている最中です。
また、専門学校や大学などの学術機関とも提携し、これからこのシステムを使うであろう学生さんに知っていただくような取り組みもしていきます。

――今後の展望を
デジタルプリントによるテキスタイル市場規模は、2020年に世界全体で2000億円強と言われています。
リコーでは、プレイヤーと仲間になり、この市場へ新たなリージョンのイメージを提供していければと思っています。
当社では、システム全体はもちろん、インクやヘッド、プリンタなどテキスタイルプリントを構築する技術のすべてを持っており、これを強みに構想を進めて行きます。

来年頭にはシステムをどこかで稼働させたいと思っているので、ご期待ください。
また、業界全体の声掛けしています。さまざまなハードルを超えて連携していきましょう。

 


「渋谷PARCO」 デジタルサイネージを全館各拠点に94面導入 リアルとデジタル融合した買い物体験を提供

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【2019年11月25日】パルコデジタルマーケティングは11月22日、グランドオープンした「渋谷PARCO」に、デジタルサイネージを全館各拠点に94面導入し、リアルとデジタルを融合させた新しい商空間の実現をサポートしている。

同社は、全館の共用部や各エンタテインメント施設、ショップ内のデジタルサイネージの設計・導入を行ったほか、来場者が体感できるインフラ・システムの構築を支援した。

 

サイネージ94面で情報提供

サイネージは、インフォメーション、エンタテインメント、ショッピングなど、多彩な施設の用途に合わせて設置している。
94面のポスターボードは全館各拠点に設置され、動線の重要拠点上をすべてデジタルサイネージ化している。これにより、新生渋谷パルコの多彩な情報を、時間・場所毎に、最適化して配信できる。

また、WebサイトやECサイトをはじめとする各種情報と、サイネージコンテンツを連携し、運用負荷を抑えた配信システムを採用。施設案内やイベント、ショッピング情報のほか、エンタテインメント、ミュージアム、劇場などの情報を発信する。

サイネージでは、「屋外環境」や「エネルギー消費状況」をオンタイムで知らせている。情報は「外部環境の快適度」や、「ビルのエネルギー利用状況」を見える化し配信する。

さらに、音声とディスプレイによるインフォメーションシステムは管内7カ所に設置。「日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・タイ語」に対応する。システムは利用者の音声による質問をAIで認識・翻訳し、回答をディスプレイに表示する。

 

タブレット端末も導入

達末では、オムニチャネルショップ「PARCO CUBE(パルコキューブ)」が提案する、新しい購買体験を実現するデジタルサイネージ・タブレットを導入。リアルとデジタルを融合した売場づくりの支援を行う。

このほか、試着時に自分の後ろ姿を確認できる「CUBE MIRROR(キューブミラー)」を開や、さまざまなデータを安全・快適にやり取りするためのWi-Fiネットワークを構築している。

 

渋谷PARCO概要

名称:渋谷PARCO
所在地:渋谷区宇田川町15-1
商業延べ床面積:約42,000m2(ビル全体の延べ床面積:約64,000m2)
階数:商業 地下1階~地上9階、10階一部(ビル全体:地下3階~地上19階)
営業時間:物販・サービス 10:00~21:00 飲食店 11:00~23:30 ※一部店舗は営業時間が異なる
店休日:不定休
店舗数:193店舗

Webサイト
https://shibuya.parco.jp/

レポート「ラベル印刷機械の世界市場:市場規模、シェア、成長、動向、予測」取り扱い開始 マーケットリサーチセンター

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【2019年11月25日】マーケットリサーチセンターはこのほど、レポート「ラベル印刷機械の世界市場:市場規模、シェア、成長、動向、予測」の取り扱いを開始した。

グラフ イメージ

同レポートは、ラベル印刷機械の世界市場について調べ、ラベル印刷機械の世界市場規模、市場動向、市場シェア、市場環境、市場予測を収録。印刷メカニズム別(熱、非熱)分析、カラーサポート別(マルチカラー、モノクロ)分析、産業別(製造、包装、輸送および物流、小売、その他(研究、郵便サービス、建設)分析、関連企業情報などを掲載している。

 

レポート概要

・ラベル印刷機械の市場概要
・ラベル印刷機械の市場動向
・ラベル印刷機械の世界市場規模・予測
・ラベル印刷機械市場:印刷メカニズム別(熱、非熱)
・ラベル印刷機械市場:カラーサポート別(マルチカラー、モノクロ)
・ラベル印刷機械市場:カラーサポート別(マルチカラー、モノクロ)
・地域別分析(北米、ヨーロッパ、アジア太平洋、中東・アフリカ、南米)
・競争環境・関連企業分析

レポートのタイトル:ラベル印刷機械の世界市場:市場規模、シェア、成長、動向、予測
英文タイトル:Label Printing Machines Market (Print Mechanism: Thermal, Non-thermal; Color Support: Multicolor, Monochrome; Industry: Manufacturing, Packaging, Transportation & Logistics, Retail, Others (Research, Postal Services, Construction) – Global Industry Analysis, Size, Share, Growth, Trends and Forecast 2019 – 2027
発刊日:2019年10月22日
出版社:Transparency Market Research
レポート形態:PDF(Eメールによる納品)

レポートの詳細内容・申込みは以下から
https://www.marketresearch.co.jp/tpm-nv040-label-printing-machines-market-print

 

tocoche 人気のフォトフレームシリーズに「ミニサイズ」を追加 出産祝いに最適

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【2019年11月25日】オンデマンド印刷のアクセアはこのほど、楽天市場内の「tocoche(トコシェ)」で、人気のフォトフレームシリーズに「ミニサイズ」を追加した。

tocoche(トコシェ)は、出産祝いなどのメモリアルグッズをはじめ、お気に入りの写真・画像などの思い出をカタチにかえて届けるオリジナルギフトショップ。

メモリアルフォトフレームは出産祝いやご両親に、世界に一つだけのギフトとしてtococheで最も人気のある商品。
従来のメモリアルフォトフレームより小サイズになった「ミニサイズ」は、L版の写真をいれるのにちょうどいい。

梱包も箱を開けてすぐフレームのデザインが見えるように工夫されており、サプライズでプレゼントしたい場合にも適している。
デザインは7種類を用意している。

商品ページ
https://item.rakuten.co.jp/accea/baby-frame_mini01/

商品詳細
素材:アクリル
適用写真サイズ:L判サイズ 横向き(W127mm×H89mm)推奨
フレームサイズ:約W194×H144×D6(mm)
付属品:スタンド×2個、ビス(オス)×2個、ビス(メス)×4個

tocoche(トコシェ)楽天市場
https://www.rakuten.co.jp/accea/

 

共同印刷子会社 法人向けプリペイドカードサービス「Bizプリカ」の提供を開始

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【2019年11月26日】共同印刷の子会社で、決済ソリューション事業を展開するTOMOWEL Payment Serviceは11月25日、法人向けプリペイドカードサービス「Bizプリカ」を発売した。

「Bizプリカ」は、従業員への個別経費立て替えや仮払金、小口現金などを削減・軽減する、事業経費専用の法人向けプリペイドカードサービス。
従業員への個別振込手数料やATM引出手数料など資金移動に関するコストも不要で、業務効率化はもちろん、キャッシュレス化を実現する。
新入社員からパート・アルバイト、外国人労働者の方まで幅広く持つことが可能で、経費精算から「働き方改革」を支援する。

今回の販売開始に先立ち、9月から一部企業への事前販売を行ってきた。
これにより「営業スタッフの経費の立て替え削減」だけでなく、「現場のオペレーションで発生する小口現金や仮払金の削減」にも効果が見込めると評価され、飲食や小売り、流通、商社、製造、制作会社など幅広い業種での採用が決定している(約20社採用/2019年11月現在)。

また、現在、「Bizプリカ」の利用取り引きデータと会計ソフトや経費精算ソフトとの連携についても検討を進めており、2020年1月より順次展開の予定。

同社では今後も、利用企業の業務効率化とユーザーの利便性向上をめざして、さまざまなサービスを追加していく、としている。

 

リコー クラウドプラットフォーム対応機「RICOH IM C300」シリーズ2モデルを発売

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【2019年11月26日】リコーはこのほど、A4 デジタルフルカラー複合機の新製品として「RICOH IM C300」と「RICOH IM C300F」の2モデルを発売する。


「RICOH IM C300」

新製品は、2017年2月発売の「RICOH MP C307」の後継機種。A4 デジタルフルカラー複合機では初めて、複合機や電子黒板、カメラなどのエッジデバイスを、クラウドプラットフォーム「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES プラットフォーム」を介して各種クラウドサービスと組み合わせられる「RICOHIntelligent WorkCore」に対応する。これにより、オフィスワークの自動化・省力化を推進できるという。


「RICOH IM C300F」

店舗の事務所やバックヤードに設置できる小型機でありながら、連続複写速度はフルカラー・モノクロともに 30 枚/分(A4 タテ)と高い生産性を実現する。
一度の搬送で両面の同時読み取りが可能な 1 パス両面原稿送り装置を標準搭載しており、フルカラー・モノクロ同速の片面 40 ページ/分、両面 80 ページ/分の高速スキャンが可能。

また、使いやすさを向上させた 10.1 インチの大型フルカラータッチパネル新「MultiLink-Panel」を搭載し、複合機本体の導入後も基本性能を最新の状態にアップデートできる「RICOH Always CurrentTechnology」に対応した。

さらに、電源の位置やコネクタの形状を見直したことで、設置性も向上。これらの特徴により、設置スペースが限られた小売業、流通業の店舗や、オフィスのデスクサイドでの利用にも適している。

価格は「RICOH IM C300」が528,000円、「RICOH IM C300F」が598,000円(税別)。

 

電通デジタル ZEPPELINのARプラットフォームのを活用で業務提携 店頭では展開・説明しきれない内容を紹介

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【2019年11月26日】電通デジタルはこのほど、ZEPPELINが提供するAR(拡張現実)プラットフォーム「ARaddin(アラジン)」を活用したマーケティングソリューションの提供と共同研究に向けた業務提携契約を締結した。

ARプラットフォーム「ARaddin」は、地図や衛星写真、画像などから、ビルや建物内の3Dマップを生成したうえで、AIが場所を判別し商品をARで表現するサービス。
これにより、店頭販促領域では、顧客のニーズに合ったコンテンツを「その場だけの体験」として提供することにより、顧客エンゲージメントの向上が期待できる。

電通デジタルはこれまでも、店頭での来店や購買の計測および促進につながる各種ソリューションの開発を行ってきた。今回のAI・ARを中心とした先端テクノロジー開発の実績を有するZEPPELIN社との提携を通じて、「ARaddin」を活用した新たなマーケティングソリューションの開発を共同で行う。
これにより、オンラインとオフラインを融合したシームレスな新たな顧客体験の創出と、「売り場の拡張」を目指す。

この「ARaddin」では、店頭で展開しきれないカラーやサイズ、オンライン上のレビューをAR上で再現し、見比べ、そのままオンライン決済もできる。
商材や建物をアイコン化し、AR上でブランドストーリーを表現。商業施設内でのAR利用により、店内誘導やプロモーションに活用できる。

ZEPPELIN
https://www.zeppelin.co.jp

メディアナビ 「秒速!まとめて写真プリント」を発売 一括読み込みでデータを整理

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【2019年11月27日】メディアナビはこのほど、「秒速!まとめて写真プリント」(Windows版)を発売する。

「秒速!まとめて写真プリント」は大量の写真を素早く流し込み、自動レイアウトをできるソフトウェア。
大量にある写真を縦4枚×横3枚など規則的な並び順で素早く流し込み、印刷や画像変換できる。また、文字やイラストの追加、写真の移動といった編集機能も搭載。写真の枚数にあわせた自動ページ送りに対応しているので、写真印刷はもちろん、現場写真や商品サンプルの一覧作成など資料作成にも役立つ。
写真タイトル(ファイル名)や、撮影日時の自動表示にも対応する。

操作は写真が保存されているフォルダを選ぶだけで、「一括貼込」によりデータを一気に読み込み、ボタンから写真を一括で流し込む。
また、素材としての用も可能で、応出力形式は、PNG、JPEG、BMP。
価格は5,300円(税別)。

製品概要
http://www.medianavi.co.jp/product/msp/msp.html

メディアナビ
http://www.medianavi.co.jp/

 


パッケージ印刷プラットフォーム「canal」事前登録開始 全国から印刷会社をマッチング 即日対応&30%コストダウン可能に

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【2019年11月27日】reは10月25日、パッケージ印刷プラットフォーム「canal(カナル)」を公開。ベータ版の事前登録( https://canal.ink/ )を開始した。
「canal」は、全国の提携印刷会社の保有設備のネットワークを形成し、発注者と品質・価格・納期が最適な印刷会社とマッチングする受発注プラットフォーム。

保有機械や過去の取引から、全国に数千以上存在する印刷会社の得意な商品を最適発注。「高品質」のまま1カ月以上かかっていた受発注プロセスを即日完了可能で、平均30%コストダウンできる。

「自動見積もり」も採用しており、希望発注数、サイズ、色数の指定で、即座に見積もり可能。
また、発注先が分散しやすい「段ボール」「紙器」「軟包装等」の資材を「canal」で一括注文できる。

今後、同システムでは、ラインナップの強化や、オンラインデザインシステム、在庫管理機能などを追加していく予定。
2020年1月の正式リリース時の主な取扱商品は、段ボール、紙器、軟包装(フィルム)としている。

システム開発の背景には、約4.5兆円のパッケージ製造市場での多重下請けが常態化がある。下請けの印刷会社は赤字で製造するなどで、印刷・同関連業全体で事業所数は、ピーク時と比較し20000社が倒産している。

一方、発注者は、問い合わせからデザインの入稿までに1カ月以上、最長で半年以上かかる状況があり、そもそも「誰に相談を行って良いのかわからない」「どの印刷会社が自分自身の作りたいパッケージに最適なのかがわからない」、「価格が不透明」といった課題を抱えていた。

canal
https://canal.ink/

 

オリジナルプリント.jp 「iPhone 最新3機種」対応のハードカバーケースを提供開始

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【2019年11月27日】オリジナルプリント.jpはこのほど、iPhone 最新3機種対応のハードカバーケースの提供を開始した。
運営はイメージ・マジック。

オリジナルプリント.jpは、Tシャツやマグカップ、スマホケースなど約1500種類のアイテムにWEB上でデザイン作成ができ、オリジナルグッズの作成・注文ができるサイト。

新製品は、iPhoneの最新3機種(iPhone 11、11Pro、11Pro Max)に、それぞれ対応したハードカバーケースで、手持ちの写真やグラフィックデータをフルカラープリントできる。プリントは1点から可能。
ケースは丈夫な個別ケースに梱包されており、サイズシールが付いているため販売用としても使用できる。

iPhone11ハードカバーケースは、従来品に比べ さらにプリント品質がUP。より鮮やかで鮮明なフルカラープリントを楽しめる。
ケースのサイドやカメラ穴付近などの細部まできれいにプリントいたします。

入稿はオリジナルプリント.jpの「デザインツール」にデータをアップロー。さらに、デザインツール内に画像や写真を取り込んでのデザイン作成や、スタンプやテンプレート、多数のフォントを使ってのデザインにも対応する。

価格は以下の通り。
iPhone11 ハードカバーケース @1,350~
iPhone11Pro ハードカバーケース @1,250~
iPhone11ProMax ハードカバーケース @1,500~

オリジナルプリント.jpのスマホケース
https://originalprint.jp/smart-phone-case

 

「page2020」 テーマは「デジタル×紙×マーケティング for Business」 出展企業数163社 カンファレンス・セミナー34セッション 日本印刷技術協会

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【2019年11月28日】日本印刷技術協会(JAGAT)は11月27日、同協会会議室で、「page2020」の概要を発表した。
「page2020」は2020年2月5日(水)~2月7日(金)、東京都豊島区のサンシャインシティコンベンションセンターで開催される。テーマは「デジタル×紙×マーケティング for Business」とし、「展示会」や「カンファレンス・セミナー」などを行う。

展示会は、出展企業数163社(570小間、2019年11月27日現在)で開催。「カンファレンス・セミナー」は34セッションを予定している。来場者数は66,000人を見込む。
特別ゾーンは「印刷パートナーゾーン」「クリエイティブゾーン」「JAGATコーナー」などを今年も設置。「見どころツアー」も会期中、毎日2回を行う。


昨年の「page」の様子

基調講演は、3日間それぞれあり「デジタル×紙×マーケティング」、「ライト出版市場の誕生と広がり」「事業創造~オープンイノベーション」の3つ。
カンファレンスは、項目を大きく分けて「グラフィックカテゴリ」「クロスメディアカテゴリ」「印刷マーケットカテゴリ」の3つを用意し、それぞれの専門家が講演やパネルディスカッションを行う。
セミナーは「経営トレンド」「ビジネス開発」「営業企画」「デザイン制作&印刷」「工場改善」の5カテゴリーで、16セッションを開催。今後、JAGATが行う講演や視察の先取りセミナーも多く含まれる。

 

開催概要

名称 : page2020
会期 : 2020年2月5日(水)~2月7日(金) 10:00~17:00
会場 : サンシャインシティコンベンションセンター( 東京都豊島区東池袋3-1)
●カンファレンス・セミナー:ワールドインポートマート 5階
●展示会:展示ホールB/C/D (文化会館 4階、3階、2階)
●オープンイベント:文化会館 7階
テーマ: 「デジタル×紙×マーケティング for Business」
入場料: 1,000円(税込、Webによる事前登録にて無料)
主催 : 公益社団法人 日本印刷技術協会
後援 : 経済産業省ほか(一覧は別紙にて)

<カンファレンス・セミナー>
セッション数: 34セッション(予定)
<展示会>
出展企業数: 163社(前回162社、2019年11月27日現在)
出展小間数: 570小間(前回562小間、2019年11月27日現在)

 

塚田司郎会長あいさつ

今年は年初から、紙の滞りやインキの値上げなどがあり、これが業界各社の数字に影響したる。生産年齢人口の減少、金融界のルール変更によるシステムの見直しなどが重なった。このような中、印刷物も、より価値のあるものに変わらなければならないと感じる。
おかげさまで「page」は去年も今年も盛況だ。来年も引き続き、よろしくお願いしたい。

 

郡司秀明専務理事あいさつ

以前は印刷業界で、マーケティングに関する言葉が通じなかった。しかし、ここ数年で、皆さんの協力もあり理解が深まり、紙を使った総合マーケティングができるようになった。
今回は「デジタル×紙×マーケティング」に、さらに「食べていける」「腹にたまる」という意味を込めて「for business」を加えた。ポスターのパンは「腹にたまる」をライトにイメージしたもの。展示やセミナー、カンファレンスも、意識をして「食べていける」という内容にしてもらっており、ビジネスまで落とし込みたいという趣旨を前面に出している。

 

凸版印刷とキメラ 資本業務提携を締結 パブリッシャー向けにサブスクリプション支援モデルを構築

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【2019年11月28日】凸版印刷とキメラはこのほど、資本業務提携を締結した。
キメラは、出版社・新聞社・テレビ局などのパブリッシャー向けにビジネスグロース支援・プロダクト提供を行う企業。

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この提携により、凸版印刷が持つ出版・新聞・教育業界などにおけるデジタルコンテンツの開発・提供実績やマーケティングのノウハウと、キメラの持つメディアビジネスの知見を融合。パブリッシャーの保有するメディアの価値向上を目的としたデジタル化とサブスクリプションモデル構築を共同で推進する。

凸版印刷はこれまで、印刷事業での強みを発展・進化させ、出版社・新聞社のデジタルトランスフォーメーションや電子出版プラットフォームの提供など、デジタルコンテンツの拡大に向けて取り組んできた。

一方のキメラは2019年1月以来、パブリッシャー16社・39媒体(2019年10月末時点)に向けてデジタルメディアの事業評価・グロース支援や、事業価値向上に寄与する国外ベンダーのプロダクトを提供している。
直近ではコンデナスト・ジャパンが運営する2019年10月15日に開始した『WIRED』日本版のサブスクリプションサービス「WIRED SZメンバーシップ」で、キメラがサブスクリプション管理ツール「Piano」を用いてシステム構築をサポートした。

凸版印刷とキメラは同提携により、出版・新聞・教育業界などを中心に、パブリッシャーのデジタルメディアの価値向上に貢献する事業展開を共同で推進する。

今後、両社は、キメラが持つサービスやプロダクトを共同で拡販し、2020年度内に50媒体の新規サービス導入を目指す。

キメラ
https://ximera.co.jp/

 

発売50周年の「UCC ミルクコーヒー」と「ポケットモンスター」がタイアップ 缶と紙パックにポケモン登場

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【2019年11月28日】UCC上島珈琲はこのほど、「UCC ミルクコーヒー」の誕生50周年を記念し、「ポケットモンスター」とタイアップした「UCC ミルクコーヒー ポケモン缶250g」「UCC ミルクコーヒー ポケモンAB200ml」を数量限定で発売する。

世界的人気の「ポケットモンスター」は11月15日、最新作「ポケットモンスター ソード・シールド」が発売された。
今回「UCC ミルクコーヒー」の誕生50周年を記念し、ピカチュウと「ポケットモンスター ソード・シールド」で新たに登場する、サルノリ、ヒバニー、メッソンの計4種類のポケモンをデザインした「UCC ミルクコーヒー ポケモン缶250g」を発売する。

また、子供向けにカフェインレスコーヒーを使用した紙パック商品「UCC ミルクコーヒー ポケモンAB200ml」も3種類同時発売する。

 

「ポケモン」キャンペーンを実施

発売に合わせて「UCC ミルクコーヒー ポケモン缶でプレゼントゲット!キャンペーン」を実施。
キャンペーン期間中、UCC公式Twitterアカウントをフォローし、「#UCC ミルクコーヒー ポケモン缶」のハッシュタグがついたツイートをリツイートすると、合計100人に抽選でゲームソフト「ポケットモンスター ソード・シールド」、または「UCC ミルクコーヒー ポケモン缶 250g」1ケースが当たる。

特設サイト
https://www.ucc.co.jp/milk-coffee/pokemon/

 

共同印刷 過去のまんが電子書籍を補正し美しく表示 「eComicSR」を開発

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【2019年11月28日】共同印刷はこのほど、過去に制作された小さいサイズのまんが電子書籍の画像を文字や線のガタつきを抑えて滑らかに拡大する技術「eComicSR」を開発した。
「eComicSR」の利用により、表示サイズが大きな端末でも自然に見える画像の生成を可能とした。

同システムは、スマホやタブレット端末などで読まれる電子書籍が伸長する中、「過去のまんが電子書籍も端末に合った大きなサイズにしたい」という要望を受けて開発したもの。
eComicSR はデジタル処理によって画素を補完し高解像の画像を生成する「超解像技術」。2018年6月に開発した「eComicScreen+(イーコミック スクリーン プラス)」で作成した“モアレを抑えた大サイズ画像”を AI に学習させることにより、線や文字の滑らかな拡大を実現する。
なお、eComicSR は EPUBファイルの入力に対応しており、入力画像の天地サイズが 1200 ピクセルの際に最も効果を発揮する。

2018年度の電子書籍市場は前年度比 111.9%と伸長。出版各社は電子書籍売り上げの約80%を構成するコミックスの供給に力を入れているが、電子書籍の閲覧に使用するタブレットやスマートフォンなどの表示端末は高解像化が進む一方で、過去に制作されたまんが電子書籍は端末の表示サイズに及んでいない現状があった。

同社は、この「eComicSR」と「eComicScreen+」を出版社などに向けて提案し、2年後(2021年度)に売上10億円を目指す。

 

XYZ社 産業用3Dプリンタ「PartPro 150xP」を発売 速度も素材寿命も2倍に

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【2019年11月29日】XYZプリンティングジャパン(XYZ社)は11月28日、産業用3Dプリンタ「PartPro 150xP」を発売。日本ではイグアスが販売を行う。

「PartPro150 xP」は、デスクトップタイプの省スペース設計だが、造形エリアは150×150×200㎜と大容量。造形素材も、「クリア」「フレキシブル」「ABSライク」「PPライク」「高強度」「高耐熱」など、7種類から選択できる。
造形方法はSLA(Stereolithography)方式を採用し、高い造形品質を実現。落下防止機構も備えており、造形中の脱落・破損を防ぐ。また、温度を均一にするワイパー機構の採用などにより、プリント速度は同クラス機種の約2倍となっている。
さらに独自設計でヒーティング機能のあるレジンタンクを搭載し、造形素材の寿命も2倍になった。
本体価格は産業用としては破格の398,000円(税別)。

11月28日に行われた記者発表で、XYZ社シニアディレクターの宇野博氏は「3Dプリンタ市場で、急成長する光造形機だが、課題は高額な設備、特別な設置環境、大量の樹脂の使用とその劣化、パーツ品質が不十分、材料変更が難しいなどがあったが、新製品はこれを解決するもの」と説明した。


「JPMアワード2019贈賞式」 経済産業大臣賞は「買ってみたくなる」と高い評価 日本プロモーショナル・マーケティング協会

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【2019年11月29日】日本プロモーショナル・マーケティング協会(JPM)は11月28日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで、「JPMアワード2019贈賞式」を開催した。
同贈賞式は10月に行われた「JPM協会展」の受賞作品の出品者を表彰するもの。

冒頭、岸直彦理事長は「第49回JPM展には多数のご来場をいただいた。今回のJPM展は、枠組みを大きく変更し、世界的アワードShop! Asssociation の『OMA Awards』 ライセンスを受け、金賞以上の作品はグローバルアワードへのエントリーが可能になった。最高賞である経産大臣賞にはShop!のインディアントロフィーを授与することになった。その今年のJPM協会展には全25部門に640点以上のエントリーがあった。店頭プロモーションは、生活者の購買行動がどんなに変わろうとも、生活者に購買行動を動機づけ、マーケティング活動に決着をつける普遍的で重要な役割を担っている。今日の表彰が今後のプロモーション業界のさらなる発展に寄与することを願う」とあいさつした。

贈賞式では、経済産業大臣賞でPOPクリエイティブ・アワード最高賞を受賞した「ジョセフジョセフキッチンウェア陳列台」(出品会社:㈱システムコミュニケーションズ)をはじめ、上位入賞者を表彰した。

 

受賞者挨拶

受賞者挨拶ではブランド・ロイヤルティ・ジャパンのマーティング部の小野ディレクターが以下のように述べた。

素晴らしい賞をいただき非常に光栄に思っている。当社は食品スーパーなどにロイヤリティープログラムというパッケージプログラムを提供している。

その中でも一番重要なのは店頭販促物と考えてきた。今回、陳列したのはイオン東海だが、そのリアル店舗で買い物をされるお客様に一番のコミュニケーションツールとして陳列棚は有効だ。
昨今はマーケティングがSNSなど1on1コミュニケーションに偏りがちだが、やはりリアル店舗で重要なのは陳列台と考え、今回は大きなものを作成した。イオン東海営業推進部のマネージャーと相談したが、イギリス生まれのキッチンブランドを東海地方のお客様にどうやって理解してもらえるかと考えたときに、お客様が理想と思うキッチンを持ってきた。
お客様とイオンの心の結びつき、「イオンに行ったら、すごいものがあった」「面白いものが見られる」というワクワク感を、この陳列棚で提供できたのではないかと思う。
それが受賞になり社員一同、喜んでいる。

 

審査講評 鈴木信二審査委員長

審査講評では、鈴木信二審査委員長(日本アドバタイザーズ協会)が以下のように述べた。

今回のアワードでは全25部門640余りの熱意溢れる作品を審査した。受賞候補となった作品はブランド側からの一方的なメッセージというよりも、店頭にお越しになったお客様のインサイトを深く考えた作品だった。

経産大臣賞の「ジョセフジョセフキッチンウェア陳列台」は、機能的なデザインを持つ英国発のキッチンウェアを、システムキッチンを模した陳列台にディスプレイしたもの。カラフルで機能的な製品に合わせて、ラップトップは大理石、キャビネットはオレンジにし、憧れのキッチンを表現している。審査員からは思わず手に取ってみたくなる、そして欲しくなるという、制作者の狙い通りの評価を得ていた。

審査員特別賞の「クレ・ド・ポー ボーテ ホリデーディスプレイツール」(出品会社: 凸版印刷㈱)。このシリーズは同社で最も高いプレミアムなもの聞いている。この作品は、その高級感や世界観を表現したもの。不思議の国のアリス風の魔訶不思議な世界観が伝わってくる。審査員の中から、技術的にもデザイン的にも日本で最高のレベルとの声があがった。

プロモーショナル・マーケティング大賞の「幸楽苑のV字回復を生んだ『経営と広告の統合プロモーション』」(応募会社:㈱博報堂)は、赤字に陥った環境の中で、矢継ぎ早の集客プロモーションと顧客満足度を高める施策、従業員のモチベーションアップを行った。これにより、売り上げを過去最高レベルまで引き上げたという。まさに経営と広告の統合でV字回復を遂げられた。

来年の「JPM展」は、50回目の開催となる。これからのPOP広告を軸としながら、プランニング領域、生活者行動購買のためのプロモーション総合展として開催していく、ぜひ広告主の皆様は売れる商品を開発していただき、制作会社の方は売れる努力をしてほしい。これにより展示会の価値を一層高めていきたいと思う。

goof.labセミナーイベント 日本が取り残される⁉「サーキュラーエコノミー」を印刷業から

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【2019年11月29日】セミナーイベント「SDGsで世界が変わる。『印刷』で変える!」が11月28日、品川区大崎のgoofコミュニティースペースで開催され、印刷業や広告代理店、マーケティング会社などから、40人以上が参加した。
主催はgoof.labとサーキュラーエコノミージャパン。

同セミナーでは、欧米で定着している「サーキュラーエコノミー」の概念を中心に、「SDGs」や「未来の印刷メディアの役割」などについてセミナーを行い、講師と参加者が交流した。

冒頭、主催者の一人であるグーフの岡本幸憲社長が「私は、今日、講演していただく中石さんのお話を最初に聞いた時、非常に感動した。その思いを皆様にも伝えたくて、今回この会を開くことにした。セミナーはしっかり時間をとっているので、ぜひ内容を持ち帰ってほしい」とあいさつした。

 

セミナー① 中石和良氏

「未来がサーキュラーエコノミーへの移行を要求している〜世界の潮流と取り残される日本の現状〜」のテーマで、中石和良氏(サーキュラーエコノミージャパン代表理事)が講演した。

私はこの問題について、日本の企業が「横並びで沈んでいくのか?」ということを考えている。日本はこれまで、横並びで、他社の多くが新しいことを始めた後に「自分たちも」と言って始めていた。しかし「サーキュラーエコノミー」に関しては、これをやっていては間に合わない。

2050年、世界人口は100億人、廃棄物は廃棄物34億トン(現在20億トン)で、持続不可能な世界になり、もちろん企業の事業継続も無理になる。解決するには、「人間の幸福、経済成長」と「資源使用、環境負荷」を切り離す「デカップリング(Decoupling)」が必要になる。

2015年に「SDGs」が制定されて以来、資金がESG投資に向いており、2018年は30億ドルにも上っている。これはアメリカのGDPと比べて1.5倍だ。
いままでは「採って、作って、使って、捨てる」リニアエコノミーだったが、今後は「採って、作って、使い、作り続ける」というサーキュラーエコノミーに変わっていかなければならない。

必要なのは、廃棄物を生み出さない設計を行い、製品や原料を繰り返し使い続けるシステムを作ることだ。
循環の仕方は「クレイドルtoクレイドル(ゆりかごからゆりかごまで)」という形になる。生み出す経済機会は2030年までに500兆円、2050年までに2700兆円と莫大だ。
EUは2015年に政策を出し、欧州経済の停滞をこの施策によるリーダーシップで乗り越えたいという思いがある。米国やカナダ、中国、東南アジアもこの考えで動き始めており、動いていないのは日本だけという状態になっている。

印刷関連では「LOOP」というモデルが、ロンドンやパリ、トロントなどで始まっており、来年には日本でも開始される。

この取り組みでは、さまざまな容器を、使い捨てにせず、回収して、洗浄して使用する。
また、ドイツを中心に「ヘルシープリンティング」という枠組みがある。ここでも、印刷物が「クレイドルtoクレイドル認証」をとり始めている。

ここで「横並び」を気にしていて、リーダーシップをとれなければ、日本は沈んでいく。今ならまだ間に合う、ぜひ皆さんもすぐに取り組みを始めてほしい。

 

セミナー② 仲川文隆氏

つづいて「サーキュラー・エコノミー流の印刷がブランド価値を高める」のテーマで、仲川文隆氏(CIRCULAR ECONOMY JAPAN 印刷委員会リーダー、伸和印刷 代表取締役)が講演した。

当社は、創業70年弱で私は3代目になる。私は大学卒業後、コンサルティング会社に入社、その後、2008年のリーマンショック後に会社の業績が厳しくなったことから入社した。

ブランディングが上手な企業と言えば、アップル、アマゾン、グーグル、マイクロソフトなどがあるが、それぞれ「紙の使用」に関して方針を打ち出している。
アップルは「ペーパー&パッケージングストラテジー」を発表し、どれくらい紙を再生したかなどを、誰でも見えるところで公開している。

アマゾンは、メーカーと取り組み、パッケージを使わず商品をそのまま段ボールに入れる施策を進めている。段ボールに入れたときに振動などのデータをとり、破損などがないようにしている。そもそもEコマースの割合が高まると陳列をしないため、目立つ箱は必要なくなる。

ブランドトップ企業がこのような施策をしているのは、欧米では環境に対する取り組みを「やらないとマイナス」という評価を受けるからだ。しかし日本はまだ行っていない企業がほとんどで「やればプラス」くらいの認識だ。

SDGsも「できていないことを取り組んでいかなければならない」のに、企業の報告書では「これとこれがもうできている」ということを報告して終わりにしている企業が多く、これでは何の意味もない。

印刷会社の場合は、「1文字間違えて全部廃棄」といったことが行われているが、果たしてこんな無駄が必要だろうか。
「A4チラシコート1000枚」はCo2が12㎏~15㎏を排出してつくられている、紙の重さは6.5㎏なので、紙よりも重い量を排出しているということだ。こういったことを、顧客と話し合い、うまく環境負荷を低減させなければならない。

印刷会社に必要なことは以下のことだ。
必要な価値が与えられていない印刷物の削減を進める
リサイクルの品質を上げる
自然界に不要なものを入れない

こういったことを実現するには「ビジョン~組織と仕組みづくり~取り組み」の順番で行わなくてはならない。

 

セミナー③ 岡本幸憲氏

「『人が人である事を忘れないために使う紙メディア』〜テクノロジー×印刷、コネクテッドプリンティングで世界を豊かに!」のテーマで、岡本幸憲氏(グーフ 代表取締役)が講演し、後半は今回登壇した講演者と意見を交換した。

現在、「テクノロジーで紙の新たな価値を作る」ことをテーマに、仲間を集めている。
デジタルは動的で瞬間的だが、記憶とリアルに残るメディアは紙だと思う。しかし、印刷メディアしかなかった時代に、大量に作っていた印刷物のままでは意味がない。

今は印刷物をベストタイミング、ベストメディア、ベストマインドで伝えることが必要だ。あまり価値のないバラまきメディア、ばらまきチラシは減っていくだろう。

当社では「print of Things」を提供しており、代表的なものでは昨年DM大賞を受賞したディノス・セシールの事例がある。また「D.o.C.」というシステムでは、各地の印刷会社が分散処理を行えば、デジタル印刷でもスピード対応でき、急速なボリューム増にも対応できるようにした。

かつて、地方から東京に出てきて、仕事を受注し、それを地方の自社工場で印刷するというビジネスモデルがあった。しかし近年、物流コストが上がって、地方の自社工場で生産していては利益が出ないケースが増えてきた。こういった課題もパートナーシップを組んで最適な場所で作りそこから発送すれば解決できる。
郵便局との提携を考えているが、郵便局もしくは近隣で印刷しそれを送った場合、9700リットルのガソリンが削減でき、CO2は28%削減される。
また「ADプラットフォーム」というシステムでは、広告主とメディアオーナー、プリント企業をつなぐ仕事ができるという構想も持っている。

 

意見交換

岡本 アマゾンが箱を作っているが、これをどう思うか。

仲川 アマゾンで何でも作るし、なんでもできる。これは当然のことだと思う。

岡本 アマゾンのPODはそこら辺の印刷会社じゃ太刀打ちできないくらい安い。全体最適考えるから安くできる。普通の会社は「まず無駄をなくすところから始めよう」と呼びかけたいが、こういったことはサーキュラーエコノミー的にはありなのか?

中石
 その発想はあり。囲い込みでは・できないから、業界全部で共有したほうがいい。印刷業界も同じ「このエコシステムに入るかどうか?」がポイントだと思う。

岡本 よく「お前がブローカーになって仕切るのか?」と言われるが違う。今まで通り、大手から下請けに流す形で、数十%マージンが取られて、実際に仕事をするところは何の儲けもないようなことはやめようと言っているだけ。我々のシステムなら、これを横に展開できる。
ある調査では、ドラッグストアに送られてきたPOPが使用せずに68.2%が廃棄されているというのがあった。こんなものブランドオーナーがお金をどぶに捨てているのと同じだし、印刷会社にとってもよくない。

仲川 捨てられるようなPOPは「効果がない」とされて、いつかなくなってしまう。我々はその先を見越して、一歩先の提案をしておく必要がある。しっかりとデータを取り、効く印刷を行えば、今後もお金をいただけるはずだ。

中石 そうやって捨てられる印刷物は、企業が損するだけの問題ではなくなってしまっていると思う。

岡本
 「どぶに捨てているお金を、別の使い方ができます」というのが我々の仕事。仕事は囲い込むのではなく、他社も交えて展開していくことが大事。紙は使い慣れたツールだが、目標を達成できているかが怪しいと見られている。そこを大事にし、変えていけば、もっと世の中もよくなるはずだ。
「うちの会社も何かしたい」という思いがある方は、声をかけていただきたい。どんどんこの輪を広げて強くしていこう。

 

「お~いお茶」TOKYOパッケージ4種類を発売 「歌舞伎」「相撲」「日本舞踊」「花火」をデザイン 外国人観光客などにブランドをPR

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【2019年11月30日】伊藤園は12月2日(月)、東京(江戸)の伝統を象徴する「歌舞伎」「相撲」「日本舞踊」「花火」がパッケージにデザインされた「お~いお茶」TOKYOパッケージ(4種類)を、東京都内に設置している同社製品を取り扱いの自動販売機限定で発売する。

今回発売する「お~いお茶」TOKYOパッケージは、東京(江戸)の伝統を象徴する「歌舞伎」「相撲」「日本舞踊」「花火」と、現代の東京を象徴する建造物のイラストをパッケージに掲載している。

この商品は、年々増加傾向にある訪日外国人や東京を訪れた国内観光客、また東京在住者などに「お~いお茶」(Japan’s No.1 Green Tea Oi Ocha)を感じてもらうことを目的につくられたもの。
「2020年以降に向けて、より多くの方と”日本茶”の接点を築くとともに、『お~いお茶』のブランド認知と価値向上を目指す」としている。
希望小売価格は140円(税別)。

お~いお茶 ブランドサイト
http://www.itoen.co.jp/oiocha/

 

Vanfu 神保町店 「ペット × カスタマイズ」をPR ペット名刺、マグカップ、トートバッグ、ボトルなどを展示

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【2019年12月1日】Vanfu 神保町店では11月28日から、オリジナルで作れる商品ディスプレイのテーマを「ペット × カスタマイズ」に一新し、ペット関連アイテムをPRしている。

「ペット × カスタマイズ」は、マグカップなどのアイテムにお気に入りの写真や名前をプリントしてオリジナルグッズを作成できる。
神保町店の展示アイテムは、ペット名刺やマグカップ、トートバッグ、ボトルなど。選べるテンプレートには、ペットの名前やペットの写真を入れるだけでつくれるデザインを充実させている。

 

Vanfu 神保町店

東京都千代田区神田神保町2-2
太田ビル1F
TEL 03-5226-0600/FAX 03-5226-0610
営業時間:10:00-19:00(年末年始を除く

商品詳細
https://www.vanfu.co.jp/newservices/2785/petxcustomize

 

お守りになる「キットカット」登場 紙パッケージ生かし折って思いを込める! ネスレ日本

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【2019年12月2日】今年9月、包装を紙パッケージに変更した「キットカット」だが、その特性を生かした「お守りになる キットカット」が発売された。
「キットカット」の商品名は、九州の方言「きっと勝っとお」(絶対に勝つよ)と同じ音ということで、1990年代後半から、受験生のお守りとして広まり始め、同社でも受験生応援のキャンペーンを行ってきた。

今回「キットカット」の紙パッケージを使った折り紙は、パッケージ変更あわせて「折り鶴」を作る新しいコミュニケーションをさらに派生したもの。

発売された「キットカット ミニ 受験生応援メッセージパック」は、外袋を折ることで「キットカット お守り」を作成可能。そこに受験生への応援メッセージ入りの個包装製品を入れられるため、頑張る受験生を応援する気持ちを手渡しできる。

愛媛県産のいよかんパウダーを使用した「キットカット ミニ 伊予柑」や、紅白の縁起の良いパッケージで用意。2種類の味が楽しめる「キットカット ミニ 紅白パック」も発売した。

 

 

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